【WordPress×MCP】Google Antigravity IDEでブログ記事の作成から投稿までを自動化してみた

Tech & AI

ブログの更新や記事の作成は、続けていくとなかなかの労力がかかる。もし、テーマ決めから記事の執筆、そしてWordPressへの投稿までをAIに任せることができたら、どれほど楽になるだろうか。

今回は、最新のAI技術である「MCP(Model Context Protocol)」を使い、Google Antigravity IDEから直接WordPressへ記事を作成・投稿する仕組みづくりに挑戦してみた。

もちろん、最初からすべてがスムーズにいったわけではない。途中で原因不明のエラーに悩まされたり、設定を見直したりと、いくつもの試行錯誤があった。しかし最終的には、人間が最後に内容をチェックする「安全な自動投稿ワークフロー」を構築することができた。

この記事では、私が実際に体験したトラブルとその解決策、そして構築したAI投稿ワークフローの全貌をわかりやすく紹介する。

MCPとAntigravity IDEについて

今回ブログの自動化に挑戦するにあたり、鍵となったのが「MCP」と「Antigravity IDE」の2つだ。聞き慣れない言葉かもしれないので、簡単に整理しておきたい。

  • MCP(Model Context Protocol)
    AIと外部のシステム(WordPressやデータベースなど)を安全につなぐための共通ルール(標準規格)のようなものだ。これを使うことで、AIがWordPress内の記事を読み込んだり、新しい記事を投稿したりできるようになる。
  • Google Antigravity / Antigravity IDE
    Googleが提供する高度なAI開発環境(Gemini環境)だ。AIに指示を出すだけでなく、複雑なファイルの操作や外部ツールとの連携を画面上でスムーズに行うことができる。

実は以前から「MCPを使ってWordPressをAIで直接コントロールしてみたい」と強く思っていた。最近になり、ようやくこのAntigravity IDEが使える環境が整ったため、さっそく念願の検証を開始することにした。

ちなみに、MCPを活用するAIとしてはClaudeやChatGPTの最新機能などが話題になりがちだが、せっかく課金を開始してAntigravity IDEが使えるようになったのだから、今回はこのGoogleの環境でどこまでできるかを試してみたかったという理由もある。

WordPressとAIをつなぐプラグインの選定

準備が整ったので、まずはWordPressとAIを連携させる具体的な手順をAIに尋ねてみることにした。

【筆者の質問】
WordPressと連携して記事を投稿できるMCPはあるか?

【AIの回答】
はい、すでにWordPress用のMCPが存在します。これを利用すれば、AIから直接WordPressのデータを読み書きすることが可能です。

プラグインとして手軽に導入できるものが良かったため、さらに詳しく聞くと、WordPress公式(WordPress.org)がGitHubで公開している「WordPress/mcp-adapter」というプラグインを勧められた。

Google Antigravity IDEへの設定と1つ目の謎

次に、このプラグインを「Antigravity IDE」で使えるように設定を進めた。

AIに相談すると、MCPの設定情報を記載した設定ファイル(jsonファイル)の書き方を教えてくれた。指示通りにファイルを準備し、指定された設定フォルダ(Geminiのconfigフォルダ)へ配置した。

接続に必要な「アプリケーションパスワード」をWordPress側で発行し、設定ファイルに反映させてテストを行ってみる。私が運営している3つのブログで試してみたところ、妙な現象が起きた。

前日にアプリケーションパスワードを取得していた1つのブログだけは、正常に記事の読み書きができた。しかし、残りの2つのブログは接続できず、読み書きが失敗してしまう。

「設定が反映されるまでに時間がかかるのかもしれない」と考え、その日はひとまず一晩置いて様子を見ることにした。

翌日に発生した「MCP Error」

一晩置けば残りのブログも読み書きできるようになるだろうと考えていたが、翌日、新たな問題が発生した。

Antigravity IDEを起動したところ、画面に「MCP Error」が表示されたのだ。前日までは正常に読み書きできていたブログも含め、すべてのサイトでWordPressとの連携ができない状態になってしまった。

原因を確認するため、Antigravity IDEに質問してみることにした。

【筆者の質問】
Antigravity IDEの起動時にMCP Errorが発生して、WordPressの読み書きができなくなった。原因は何が考えられるか?

【AIの回答】
設定ファイルの記述ミス、ネットワーク接続の不具合、またはWordPress側のAPI設定やパーマリンク構造の影響が考えられます。

AIからいくつか候補が提示されたものの、その時点では原因の特定には至らなかった。

パーマリンク設定の確認と変更

ただ、AIの回答の中にひとつ気になる点があった。それが「パーマリンク設定」だ。

念のため、3つのブログの設定を確認してみたところ、明確な違いがあった。前日に正常動作していたブログはパーマリンクが「投稿名」に設定されていたのに対し、接続できなかった2つのブログは初期状態の「基本」のままだったのだ。

WordPressのAPI連携では、パーマリンク構造が「基本」のままだと通信エラーが起きることがある。そこで、残りの2つのブログもパーマリンクの設定を「投稿名」に変更した。

設定ファイルの再構築と復旧

パーマリンクを修正したものの、起動時のエラーはまだ解消されなかった。

ここで改めて、「そもそもどのように設定ファイル(config.json)を作成したか」を振り返ってみた。実はこのあたりのやり取りはAIとの過去ログが残っておらず、設定の手順があいまいになっていたのだ。

そこで、「GitHubから公式プラグイン(WordPress/mcp-adapter)をダウンロードして導入した」という正確な経緯を思い出してAntigravity IDEに伝えた。

【筆者の質問】
GitHubからダウンロードしたWordPress公式のmcp-adapterプラグインを使っている。この前提でconfigファイルを正しく書き直してほしい。

【AIの回答】
承知いたしました。mcp-adapterの仕様に合わせて、config.jsonの設定記述を再構築します。

Antigravity IDEが試行錯誤を重ねて設定ファイルを適切に書き直してくれたため、それを反映して再起動を行った。その結果、無事にエラーが解消され、3つのブログすべてで問題なく読み書きができるようになった。

通常のGeminiで投稿ワークフローを作成する

WordPressとの連携が無事に完了したため、次はいよいよ実際の記事作成と投稿プロセスの構築に移った。

いきなりAntigravity IDEで作業を始めるのではなく、まずは通常のGeminiを使って、Antigravity IDE上で記事を作成・投稿するための手順(ワークフロー)を相談・整理することにした。

【筆者の質問】
Antigravity IDEを使ってブログ記事を書いてWordPressに投稿したい。どのような手順で進めるのが効率的か、ワークフローを作成してほしい。

【AIの回答】
記事の企画から下書き、人間のチェック、そしてWordPressへの投稿までを段階的に進めるワークフローを提案します。

ここで整理した投稿ワークフローをもとに、具体的な指示の準備を進めた。

3つの要素をまとめた指示と成果

構築した仕組みを動かすため、以下の3つの情報を集約してAntigravity IDEへ送った。

  1. ブログのロードマップ(サイトの方向性や目標)
  2. 今後書く予定の記事案(取り上げるテーマやキーワード)
  3. 作成した記事投稿ワークフロー(執筆から投稿までの手順)

これらをまとめた上で、「記事を作成し、WordPressへ投稿してほしい」と依頼を出した。

結果として、AIは非常にスムーズに記事を作成してくれた。いきなり公開されるのではなく、「事前チェック用のフロー」を挟む形で指示通りに動いたため、人間が内容を確認してから安全にWordPressへ反映できる仕組みが完成した。

今回の検証で分かったこと

今回、Google Antigravity IDEとWordPress MCPを組み合わせた記事作成・投稿の自動化に挑戦した。

途中でMCP Errorが発生したり、パーマリンク設定の罠に遭遇したりと、いくつかの躓きはあった。しかし、原因を一つずつ解消していくことで、最終的にはAIを活用した実用的な記事投稿システムを構築できた。

特に実感したのは、以下の3つのポイントだ。

  • パーマリンク構造の重要性: WordPressのAPI連携において、パーマリンクが「投稿名」になっているかは非常に重要なポイントとなる。
  • 正確な前提条件の共有: 使用しているプラグイン(WordPress/mcp-adapter)などの正しい情報をAIに与えることで、適切な設定(config.json)を導き出すことができる。
  • 段階的なワークフロー設計: 記事の生成から即座に公開するのではなく、人間のチェックを挟むフローを作ることで安全性を確保できる。

今後の展望(事後承諾スタイルの自動化へ)

現在は「投稿前に人間が確認する」というフローを採用しているが、今後はさらに一歩進めた運用を考えている。

具体的には、記事作成をスケジュール化し、AIには「事後承諾」の形で下書き保存までを自動で進めてもらう予定だ。人間は空いた時間に下書きをチェックして公開ボタンを押すだけにすれば、ブログ運用の負担はさらに軽減される。

AIに作業を任せつつ、人間が最終的なクオリティをコントロールする。このバランスを模索しながら、引き続き効率的なブログ運営を追求していきたい。

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